どうも、シン(@Jonsop1995)です。
今回は、『インドネシアの電気代・電力事情』について紹介します。
日本に住んでいると、「どのくらい家電を使ったらどれぐらいの電気代になるのか」予想がつく人も多いと思います。
しかし、電気代の1kwあたりの金額や細かな電気代について知っている人は主婦さんぐらいなのではないでしょうか?
そして、他国の電気代・電気事情については、現地に住まなければなかなか分からないと思ったので、記事にしました。
今回は、そんなインドネシアの電気代・電気事情について解説しています。
それでは、早速みていきましょう!
インドネシアの電力事情
インドネシアの電力ですが、主に石炭、天然ガス、石油で全体の80%以上が供給されています。
ちなみに、日本は石炭、天然ガス、石油、原子力によって供給されています。
インドネシアには、現在原子力発電所はありません。
もちろん昔から、原子力発電所設立の計画はあるのですが、アジア通貨危機、法律、東京電力福島第一発電所の事故などの関係で、ストップされています。
さらに、インドネシアは非常に災害も多く、地震もマグニチュード5〜7レベルが頻繁に起こっています。
原因として、ユーラシアプレートとインド・オーストラリアプレートのちょうど境目にインドネシアがあるためだと言われています。
インドネシアは大小15000個の島を持つ島嶼国家のため、地震✖︎津波の被害が尋常ではありません。
そのような背景からも、インドネシアでは原子力発電所が稼働しておりません。
インドネシアは資源国
インドネシアは、世界的な資源国としても有名です。
代表的なものは、石油、石炭、液化天然ガス(LNG)で、東南アジア最大の産出国。
そのため、原子力発電所ではなく、自国の資源で電気をまかなえているという状態です。
インドネシアは日本へ大量の天然ガス、石炭、石油を輸出しており、世界トップクラスの貿易国となっています。

再生可能エネルギー
世界各国の国々が、近年再生可能エネルギーに力を入れており、インドネシア政府もまた熱心に力を入れています。
インドネシア政府は2050年までに国の電力の30%を再生可能エネルギーで賄おうとしています。
(ちなみに、現在の日本で再生可能エネルギーの割合は約15%)
インドネシアは小水力発電、地熱、太陽光、バイオマスなどのポテンシャルが非常に高いため、近年、多くの再生可能エネルギー関連の外資系企業が参入してきています。
しかし、次で紹介する電力会社が その障害になっているのです。
バイオマス発電所に関しては、ゴミ分別や環境などの状況がまったく追いついていない状態のため、かなり難易度が高いそうです。
電力会社
インドネシアの電力会社についてです。
日本であれば、東京電力ホールディングスや関西電力株式会社などの各地方を代表する電力会社が存在します。
しかし、インドネシアはインドネシア国営の企業である『Perusahaan Listrik Negara (PLN) 』という電力会社の1強となっています。
もちろん、ジャカルタ郊外のチカランなどの地域に小さな電力会社もありますが、基本的にはインドネシアの電力会社はこのPLNだと思ってください。
ただ、このPLNはインドネシア政府が再生可能エネルギーの普及をするための政策を受けているはずなのですが、PLNの利益が減るからと再生可能エネルギーの普及にだいぶ渋っているようです。
そのこともあり、インドネシア政府のプロジェクト以外の民間業者による再生可能エネルギーの普及が進んでいない状態なのです。
インドネシアの電気代
お次に、インドネシアに住んでいる人に関係する話題です。
インドネシアの電気代ですが、ズバリ日本の半分以下です。
(もちろん、家庭用や工業用でも変わってきます)
消費電力量(kWh)の計算方法はこちらになります。このような計算で、
![]()
https://selectra.jp/energy/guides/ryokin/1kwh
インドネシアは、1kWhあたり約12円。日本は、1kWhあたり約24円。
インドネシアでは高額な電気代に困ることは比較的少ないでしょう。
ただ、インドネシアでは高級マンション、高層マンションなどで、通常とは異なる高い電気代を要求されることがあるようです。
停電はしょっちゅう
インドネシアでは、停電がしょっちゅう起こります。
流石に、ジャカルタはまだマシなのですが、バリ島やジョグジャカルタなどでは本当すぐに停電します。
突発的な停電というよりは、電力不足のために計画的に一部の地域を停電にして、他の地域をまかなっているようです。
電気が戻らないときは、3〜5時間ぐらい電気が止まったままです(笑)
それほどまでに、インドネシアでは電気が足りていません。
これでもジャワ島は全然マシです。
インドネシアは島が15000個あるため、まったく電気が通っていない島もまだまだたくさんあるのです。
海中ケーブルを繋げるのも高額なため、放置されている状態です。
さいごに
いかがでしたか?
今回は、『インドネシアの電気代・電力事情』について紹介しました。
インドネシアは、成長真っ盛り中のイケイケな国であります。
当然、日本ほど整っていないので、 電気一つにしても不満があるかもしれませんが、それを楽しめるようになれれば強いですね!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!