どうも、シン(@Jonsop1995)です。
今回は、『インドネシア人の名前』について紹介していきます。
日本人だと、苗字(ファミリーネーム)が当たり前のようにつけられていますが、海外は違ったりします。
例えば、アメリカやヨーロッパでは「苗字+ジュニア」とつけたり、はたまた韓国では、「キム・イ」の苗字が国民の大部分を占めていたり。
国によって様々何ですよね。
インドネシアは、結論から言って苗字はありません!
ただ、ケースバイケースがあるので、そちらについても紹介していきますよ!
それでは、早速みていきましょう!
インドネシアの名前
冒頭でも紹介しましたが、インドネシア人には苗字をつけるという習慣はないため、外国人は名前だけでは家族なのか分かりません。
ただ、インドネシアにも名前を付けるルールやよく使われる単語があるため、インドネシア人は割と理解できるようです。
ちなみに、僕はほとんど分かりません(笑)
イスラム系、バリ人の名前であれば多少は分かりますけど、それ以上はもう無理です。
バリ人の名前のルール
日本人に人気の観光地のバリ島ですが、ここにも名前のルールがあります。
これを知っているだけで、「何番目の子供」「男性か女性」などがわかるようになるので、面白いですよ!
男性 ▶︎ I(イー)
女性 ▶︎Ni(ニー)
まず、名前の最初に「I(イー)・Ni(ニー)」が入っています。
これは、バリ島の階級によって変わります。
昔のバリ島はゴリッゴリのカースト制度が存在しており、カーストによってつけられる名前が変わっていました。今は、まったくそのようなカーストはないのですが、名前のルールは現在まで続いています。
長男 / 長女 ▶︎ Wayan(ワヤン)・Putu(プトゥ)
次男 / 次女 ▶︎ Kadek(カデッ)・Made(マデ)
三男 / 三女 ▶︎ Nyoman(ニョマン)・Komang(コマン)
四男 / 四女 ▶︎ Ketut(クトゥット)
次に、何番目に生まれた子供か判断する単語になります。
まず、基本的に「ワヤンさん」と「プトゥ」さんはたくさんいます。これらは、男性、女性両方に使える単語です。
詳しく解説していったらとんでも長くなってしまうので、別の記事で紹介しますね!
豆知識
僕の勘違いならすいません。
確か、バリ島のカーストの頂点に立っていたのが、「Ida Bagus(イダ バグース)」と「Ida Ayu(イダ アユ)」という名前の人たちです。
王族よりもカーストは高かったのです。
たま〜に、これらの名前の人とお会いする機会がありますね。
イスラム系
「Muhammad(ムハマッド)」とか「Ahmad(アフマッド)」などの名前が、イスラム系、アラビア語系の名前になります。
スカルノさん、スハルトさんに次いで第3代インドネシア大統領になった「ユスフ・ハビビ」さんも、イスラム系の名前です。
おそらく、気づいていないだけでアラビア系の名前のインドネシア人もかなり多いですよ!
中華系の名前
すいません。中華系の名前は僕まったく分かりません。
おそらく、インドネシア人であればわかるんでしょうけど、僕みたいな日本人には厳しいです。
あとで紹介しますが、スハルト大統領の時代に、華僑の人もインドネシア人っぽい名前に変更したことが要因で、分からないんですよね。
キリスト系
中華系の多くの方が信仰されておられるキリスト系の名前だと「Christine」「Maria」「Johannes」「Fransiska」
比較的僕の友人にいますね!ただ、これらの名前はキリスト教のカトリックの方の名前です。
プロテスタントの方は「Eva」「Stephanie」「Martin」といった風に微妙に変わってきます。
王族系
王族系には、共通する苗字のような名前が使用されます。
僕の親友に、バンドンのかなり大きな王宮の末枝の子がいます。イメージとしては、ジョグジャカルタの「クラトン」の血筋みたいな感じですかね。
「クラトン」が分からない人は、ググってくださいね!笑
その子から毎週、インドネシアの最新情報や王族、インドネシアの歴史の話をしているため、知識は増えました(笑)
話が脱線しましたが、王族ごとに苗字があるのですが、消えてしまった王族や宮殿で使用されていた名前は今でも使われているのですが、「自慢」だと思われることもあるため伏せているようです。
スハルトさん時代に変わった
初代大統領のスカルノさんから、政権がスハルトさんに変わった後、華人差別が始まりました。
それまでは、華人の方も中国語名を持っていたらしいのですが、インドネシア人っぽい名前に変えるよう強制されてしまったのです。
インドネシアは、700以上の民族の集まりの国であり、色々な宗教、文化が入り混じっています。そのため、インドネシアは独立時に「パンチャシラ(建国5原則)」を出し、統一しようとしました。
分かりやすくいうと「みんな違って、みんな良い」を国全体でスローガンにしていたにも関わらず、このような差別的な政策をしてしまったのです。
さいごに
いかがでしたか?
今回は、『インドネシア人の名前』について紹介しました。
なんか最終的に、歴史的なことやら、ちょっとディープすぎる内容になってしまいましたね(笑)すいません。
僕は、インドネシアの歴史がかなり好きで「なんで今のインドネシアはこういう状態なのか / こういう考え方をしているのか」について考えるのが楽しくて、日々を過ごしています(笑)
僕がこのようなブログを書くことで、日本の皆さんがもっとインドネシアのことを好きになってくれることを期待しています!
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!