どうも、シン(@Jonsop1995)です。
今回は、『インドネシアのお酒事情』について紹介していきます。
結論から言って、インドネシアではお酒がかなり高額で、お酒を飲める場所もかなり限られています。また、インドネシアに持ち込めるお酒の量も制限されています。
例えば、日本で1000円程度のウイスキーが、インドネシアでは7000〜8000円程度で売られています。
それは、インドネシアの宗教が関係しているため、どうしようもありません。
お酒好きの日本人にとってはかなり死活問題ですよね。(笑)
それでは、早速見ていきましょう!
目次
インドネシアのお酒事情
2015年以前であれば比較的簡単にインドネシアでもお酒を購入できたのですが、政府の規制が入ってしまいました。
そのため、インドネシア国内のコンビニエンスストアでは、お酒が姿を消しました。
(バリ島内では普通に販売されています)
大きめのスーパーマーケットではお酒が販売されているので、安心して下さい。ただ、以前に比べてお酒が手に入りにくくなったことには変わりありません。
後ほど詳しく紹介しますが、ジャカルタであればインドネシアの田舎の地域に比べると比較的簡単にお酒を見つける、飲めることができます。
ジャカルタですら、お酒が飲めない状態になってしまうと、駐在員はなかなかの地獄ですね。
ただ、インドネシア政府ははちゃめちゃなため、突然お酒を禁止する可能性もあります。
おそらく、財閥との兼ね合いでアルコール類の全面禁止ということはまずないとは思いますが、インドネシア政府は何をしてくるのか全くわかりません。
また、お酒関係は外資のネガティブリストに該当し、内資資本(インドネシア人企業)であっても、アルコール飲料商業許可書(SIPU-MB)を所持しなくてはいけません。
宗教が関係している
これほどまでにお酒に厳しいインドネシアですが、宗教が関係しています。
インドネシア国民2億6000万人のうち、約90%がイスラム教です。
イスラム教は戒律が厳しく、毎日5回のお祈り、豚を食べない、アルコールを飲まない、結婚前にエッチをしない、貧しいものに施す、毎年断食をするなどが挙げられます。
ちなみに、インドネシア人やイスラム教徒の方は、これらの戒律が厳しいとは思っていません。
天国に行くために大切なことなので、喜んで戒律を守っています。
ただ、富裕層や高学歴、海外経験者のインドネシア人は比較的自由な生活をしています。
密造酒が原因
密造酒がアルコール禁止の最も大きな原因だと、インドネシア政府(イスラムを土台にした政党)は主張しているのです。
インドネシアでは、化学物質やいかにもヤバイ材料を使った密造酒が山ほどあります。それが原因で、多くの方が亡くなっています。また、数多くの健康被害も出ています。
インドネシア国内のニュースでも大々的に報道されているあたり、政府が密造酒を止めようとしている動きは分かります。
ただ、密造酒が原因であれば、正式なお酒(ビンタンビールやハイネケン、ウイスキー、ウォッカなど)は許可すれば良いのではと思うのですが、それこそインドネシアです。
インドネシアは国民の約90%がイスラム教でお酒が飲めない人たちなので、おそらく密造酒を原因にアルコール類を排除しようとしているのでしょう。
インドネシアを代表するビール

そんなインドネシアにも、代表するクラフトビール『ビンタンビール』があります。
ビンタンビール は、オランダ発祥のハイネケングループに属しており、かなり似ています。
もともと、植民地時代にハイネケンが持ち込まれ、その後オランダ製品を排除する流れで、独自のビンタンビールが出来上がったのです。
インドネシアのお酒の値段
冒頭でも少し紹介しましたが、結論から言ってインドネシアでお酒を買う場合、かなり高額になります。
ただ、先ほどのビンタンビールであれば、かなり安く購入できます。ただ、今月(2019年1月)から5%未満のアルコール類の酒税を15%アップにしたため、今後どんどん高額になっていくでしょう。
ビンタンビールはインドネシア発祥なので、比較的安く、簡単に購入できますが、問題は外国産のお酒です。
インドネシアで正規に1リットル以上のお酒を輸入する場合、350%の関税がかかってしまいます。350%の関税なんて、あまり聞いたことがないですよね(笑)
なので、多くのジャカルタ駐在員は、毎回の帰国で日本のお酒を持ち込んだり、友人に頼むケースがかなり多いですよ。
僕も、毎回インドネシアに行く際は、お世話になった方々のためにお酒を持っていきます。
後ほど、インドネシアのお酒の持ち込みについて解説します。
インドネシアの田舎ではほぼ飲めない
先ほども少し紹介しましたが、インドネシアの田舎ではほぼお酒が飲めない状態です。
例えば、日本人留学生に人気の「ジョグジャカルタ」は本当にお酒が飲めません。モールの高級なレストランにお酒が置いてあり、感動したことを今でも覚えています(笑)
ちなみに、僕はジョグジャカルタに3ヶ月住んでいました。
他にも、日本人に人気のバンドンもなかなか厳しいですね。最近は、日系企業をはじめとする外資系企業のバンドン進出が目立ってきたので、少しずつお酒が飲める場所ができていくでしょう。
インドネシアのバリ島は大丈夫
日本人に人気の観光地「バリ島」であれば、どこでも飲めますので安心してください。ただ、輸入したアルコール類は相変わらず高額です。
例えば、バリ島で一番有名なクラブ「スカイガーデン」ですと、1リットル以上の大きめのウォッカ+VIP席のパッケージで2万円近くします。
お世話になっている方に連れてってもらいました(笑)
ショット類も高額で、バリ島の観光業の収入の大部分をお酒が占めていると思わされますね。
インドネシアへのお酒の持ち込み
先ほども少し紹介しましたが、インドネシアへのお酒の持ち込みは可能です。
ただ、注意してもらいたいのが、1リットルを超えないようにすることです。
1リットル以上ですと、350%の関税がどーんとかかってきますので、お金がもったいないです。
そして、便よりも紙パックの方がX線検査に突っ込まれにくいようです。
また、インドネシアの担当官によっても知識レベルが様々なため、本来はOKなはずが、少し止められる可能性もあります。
堂々としていましょう(笑)
さいごに
いかがでしたか?
今回は、『インドネシアのお酒事情』について紹介しました。
インドネシアはお酒に大変厳しい国のため、駐在員さんたちは大変だと思います。
言語の違いや働き方の違い、マネージメントなどなど、勤務ストレスは半端ないと思います。僕も今、マニラでそれを経験しています。
頑張ってください!!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!